バイナリーオプションは、HIGHかLOWに掛けるだけの簡単な取引ですが、
とても奥が深く、実際にはなかなか簡単には勝てません。
2択なので勝てそうなのに、勘では勝てないのです。
勝ち続けるには、きちんとした根拠が必要で、
論理的にチャートを突き詰めていくことが大切です。
そこで今回は、
テクニカル分析の基礎ともいえる3つの理論をご紹介したいと思います。
■ダウ理論
ダウ理論とは、アメリカのチャールズ・ダウが考えた理論です。
元々は株式投資のための理論なのですが、チャートの動きを良く捉えているので、
FXでも利用されていることから、バイナリーオプションでも活用されています。
◇ダウ理論の法則
ダウ理論には6つの法則があります。
1.平均はすべての事象を織り込む
2.トレンドには3種類ある
3.主要トレンドは3段階からなる
4.平均は相互に確認されなければならない
5.トレンドは出来高でも確認されなければならない
6.トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する
少し難しく思えてしまうかもしれませんが、バイナリーオプションでは主に
6番目の法則が活用されていますので、
6番にスポットを当てて見ていくことにしましょう。
◇トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続するとは?
ダウ理論では、下の図のように、上昇トレンドは、前回の高値、
安値を切り上げて価格が上昇している。
下降トレンドは高値、安値を切り下げて価格が下降している、と定義しています。
トレンドはこれが続いている状態ですね。
そして、そのトレンドの状態は、
明確な転換シグナルが発生するまで持続するというわけです。
その明確な転換シグナルとは、下図のように、
上昇トレンドにおいて上値を更新しなかった場合、
下降トレンドにおいて下値を更新しなかった場合ということになります。
◇ダウ理論を活用したロジック
では、ダウ理論の6をどのように活用してエントリーすれば良いのかというと、
明確な転換シグナルが発生するまでトレンドが続くので、
流れに逆らわずにエントリーするということですね。
下記の図のようにエントリーしていきます。
①上値、下値を切り上げていることを確認できたところで、HIGHにエントリー。
②上値、下値を切りさげていることを確認できたところでLOWにエントリー。
■フィボナッチ数
フィボナッチ数は、13世紀頃にイタリアの
レオナルド・フィボナッチという数学者が世の中に広めた数のことです。
この世に存在するあらゆる物が、フィボナッチ数に当てはまるという、
とても不思議な数字です。
例えば
パルテノン神殿
ピラミッド
凱旋門
サグラダ・ファミリア大聖堂
竜安寺の石庭
金閣寺
唐招提寺金堂
ミロのヴィーナス
モナ・リザ
最後の晩餐
ウィトルウィウス的人体図
富嶽三十六景 神奈川沖浪裏(葛飾北斎)
巻貝の螺旋
波の曲線
ヒマワリの種の配列
松ぼっくり
パイナップルの鱗片
植物の葉の付き方
昆虫の体の分節
星雲
人間が意識しなくても不思議とそうなってしまう数字がフィボナッチ数字です。
誰もが潜在的にフィボナッチ数字を意識しているとも言えます。
このフィボナッチ数字がチャートでも大きく意識されています。
◇よく使われるフィボナッチ数
つまり、フィボナッチ数は、宇宙の法則のようなものです。
建築物などにもよく利用されていたりするのは、
人間はフィボナッチ数を無意識に意識してしまうからですね。
フィボナッチ数は、数列ですので無数に存在しますが、
よく使われている数字は次の4つです。
0.618(61.8%)
0.5(50%)
0.382(38.2%)
0.236(23.6%)
そして、人間がどうしても意識してしますという心理を活用して、
相場の動きを予測するために作られたのが「フィボナッチリトレースメント」です。
◇フィボナッチ数を活用したロジック
摩訶不思議な数字であるフィボナッチ数が、
なぜバイナリーオプションに役立つのか?
というと、トレンドが発生した時、そして終わった時に、
どこまで上昇(下降)するのか、どこまで戻すのかを、
フィボナッチ数である程度予測できるからです。
つまり、反転する押し目をフィボナッチで予測するということになりますね。
フィボナッチは、多くのFXトレーダーも意識していますので、
かなり強いエントリーポイントになります。
◇フィボナッチリトレースメントの使い方
多くのトレーダーが使っているMT4には既に
「フィボナッチリトレースメント」が用意されているということをご存知でしょうか?
フィボナッチリトレースメントは、
「挿入」→「フィボナッチ」→「リトレースメント」の順にクリックしてください。(上の図を参考にしてください)
そして、トレンドの高値と安値を順にクリックします。
(上昇トレンドの場合は、安値、高値の順にクリック)
すると、下の図のようなラインが現れます。
これが、フィボナッチリトレースメントです。
図を見ても分かるように、ライン付近で反転していることが分かりますね。
23.6%~61.8%のそれぞれのラインでロウソク足が反応してヒゲを付けたら、
反転すると見て、逆張りでエントリーします。
ただし、フィボナッチリトレースメントのラインは、あくまでも目安です。
エントリーの大きな根拠にはなりますが、
必ず反転するというわけではありませんので、
レジサポライン、ストキャスティクス、ロウソク足の形などを
良く見て判断するようにしましょう。
■エリオット波動論
エリオット波動論は、アメリカの
ラルフ・ネルソン・エリオットという人が見つけ出した相場の動きです。
相場には一定のサイクルがあり、値動きにもリズムがあるということを発見しました。
◇エリオット波動論とは
「上昇5波・下降3波」これがエリオット波動論の基本です。
相場は、この基本の周期を繰り返しながら動いているというのが、
エリオット波動論の考え方で、図のように上昇第1波~第5波が起こると、
次は下降第1波~3波が起こるというサイクルですね。
それぞれの波の中でも、小さなサイクルが起こっていて、
時間、日、月、年ごとに大きなサイクルを繰り返しています。
エリオット波動は永遠に続く、時間の波のようなものです。
◇エリオット波動を活用したロジック
エリオット波動の「上昇5波・下降3波」というサイクルを理解していれば、
相場がどちらに動くか予想できるようになります。
バイナリーオプションのロジックで活用されるのは、
主に最初の5波ですので、そちらにスポットを当てて説明していきます。
それぞれの波には特徴があり、
①第1波・・・一連のサイクルの起点、じわじわと動く、徐々に方向性を示す
②第2波・・・第1波の反対方向に動くが、第1波を下(上)回らない、
③第3波・・・一連のサイクルの中で最も強くトレンド方向に動く
④第4波・・・第3波に反発して複雑な動きをすることが多い
⑤第5波・・・スピードのある動きをする。大きく動くことが多い
第1波・3波・5波を推進波、第2波・4波を修正波と呼びます。
一連のサイクルの中で、最も大きく動くのは、推進波である第3波と第5波ですね。
ですから、第3波と第5波が発生する時に、
トレンドに沿ってエントリーすると、高い確率で勝てるということになります。
また、エリオット波動論は、先にご紹介したフィボナッチ数と組み合わせると、
さらにエントリーポイントを把握しやすくなります。
ただし、エリオット波動は必ずしも規則正しく上下を繰り返すわけではありません。
エクステンションと呼ばれる変則的な動きをすることもありますので要注意です。
他のインジケーターやロウソク足の形、レジサポラインも良く見るようにしましょう。
■まとめ
バイナリーオプションでよく使われている論理的なロジックをご紹介しました。
いかがでしたか?
これで勝てる。そう思えたでしょうか?
何度も言いますが、チャートの動きを100%見極めるのは不可能です。
ダウ理論もフィボナッチもエリオット波動も、あくまでも相場の動きを予想する目安。
バイナリーオプションで勝ち続けるには、このようなロジックを自分なりに消化して、しっかりと理解することが大切です。
1つづつ理解して実践し、経験上勝率の高いところでエントリーする!
自分の得意なロジックを組み立てていきましょう♪
最初は難しく感じてしまうかもしれませんが、
チャートに慣れてくると、色々と見えるようになってきます。
諦めずに、チャートとにらめっこをしてみてくださいね。